佐賀競馬クラス分け~在籍馬

佐賀競馬クラス分け

佐賀競馬のクラス分けは初出走から初戦の番組編成前日までの1着から5着までの本賞金をベースにし、番組編成要領(以下「要領」)に基づいて換算された番組賞金によって格付けされます。

佐賀競馬に在籍する馬は自場、他場遠征問わず賞金を獲得すれば番組賞金が加算されてやがてクラスが上がり、要領に基づく時期と条件に当てはまった際に番組賞金が減額され格付けを下げるという地方競馬ではポピュラーなクラス分けシステムが導入されていますが、減額に関しては少し規定が細かくなっており、時期に応じて対象馬が分けられているのが特徴です。

番組賞金の加算

在籍馬は競走に出走して1~5着に入着して本賞金を獲得すれば、要領の規定に基づき番組賞金が加算されます。基本は本賞金額をそのまま加算しますが、下記の競走については本賞金に換算率を乗じて得られた額を加算します。

番組賞金として加算する額

競走区分換算率
佐賀記念(JpnIII)、サマーチャンピオン(JpnIII)10%
九州産重賞競走(霧島賞、たんぽぽ賞)及びそのステップ競走20%
JRA認定競走(重賞含む)20%
重賞競走(ダートグレード、九州産重賞、JRA認定競走を除く)50%
九州馬主協会及び九州軽種馬協会の協賛競走30%
2歳新馬戦20%
他場遠征10%

(要領を元に作成)

クラスへの格付け

番組賞金が確定すると額に応じたクラスへと格付けされます。佐賀競馬は2歳、3歳馬戦にはクラス分けはなく、4歳馬以上(以下「古馬戦」)のレースのみクラスが設けられています。

4歳馬以上

古馬戦は5クラスに分かれており、1~9月は4歳以上と3歳馬のうち番組賞金が規定額を超えた馬が在籍、10月~12月は3歳以上の馬となります。

クラス番組賞金
A1900万円以上
A2500万円以上900万円未満
B300万円以上500万円未満
C1150万円以上300万円未満
C2150万円未満

3歳馬

3歳馬戦は9月までの開催となっています。開催中はクラス分けはなく、番組賞金順に序列が定められます。一方、4~9月は番組賞金が300万円を超えるとその番組賞金を持ったまま古馬戦B級以上に編入されます。

10月から3歳馬戦は組まれなくなり、出走していた3歳馬は古馬戦へ入りますが、その際に番組賞金が50%減額されます。多くの減額措置がその時期には在籍していない転入馬にも適用される佐賀競馬ですが、この50%減額だけは終了時点で在籍かつ出走歴のある3歳馬のみに適用される仕組みとなっています。

時期古馬戦編入
1~3月番組賞金に関わらず3歳馬戦出走
4~9月番組賞金300万円を超えた馬は同じ番組賞金で古馬戦(B以上)編入
10~12月3歳格終了の開催まで在籍し出走した馬は番組賞金を50%減額し、
全馬古馬戦(C1もしくはC2)編入

2歳馬

2歳馬戦は年度初回(4月)から実施可能となっており、こちらもクラス分けはなく番組賞金順に序列が組まれます。2歳馬の古馬戦編入はありません。

番組賞金の減額

佐賀競馬に在籍中の馬に対しては馬齢と時期に応じて下記の番組賞金の減額措置が設けられています。実施されるのは1月と10月の最初の開催での編成時となります。

1月は要領で「高齢馬」と定義されている6歳以上の馬のうち、6~8歳馬に対し、各馬の4馬齢前の収得賞金が番組賞金の対象から外れます。

一方、10月は3歳格付馬の古馬戦編入に合わせて実施されるもので、3歳格終了時まで3歳格付け馬として在籍し、かつ佐賀で出走した3歳馬は番組賞金を50%減額して古馬戦へ編入されます。またこれに合わせて4歳馬、5歳馬も番組賞金が50万円減額されます。この規定では減額後がマイナスになるケースもありますが、その場合は番組賞金ゼロ円となります。

時期 対象馬 減額措置
1月 明け6歳馬 2歳時の収得賞金額を全額減額
明け7歳馬 3歳時の収得賞金額を全額減額
明け8歳馬 4歳時の収得賞金額を全額減額
10月 9月まで3歳格付の馬* 番組賞金を50%減額
4歳馬 番組賞金を50万円減額
5歳馬 番組賞金を50万円減額
*=3歳格付馬は3歳格終了の開催まで在籍し、かつ佐賀で出走していることが条件

昇級・降級

佐賀競馬のクラス分けは開催回単位で行われるため、番組賞金が上位クラスの範囲に入ると次の開催回から昇級となります。

一方、降級は番組賞金の減額によって発生しますが、時期と馬齢ごとに減額の適用馬が違うため、降級の可能性がある馬の対象範囲がその都度異なります。なお、最後の番組賞金の減額は8歳1月時のため、その後は佐賀での在籍中に降級は生じません。

参考:「格付、番組編成要領、賞金」(原文→こちら
(さがけいば公式ウェブサイトより)

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